第8回 素敵な日本語レッスン4
皆さん、こんにちは。フリーアナウンサーの福満景子です。
土曜日の午後、いかがお過ごしですか。
今日の仕事はスタジオ収録(WOWOWドラマ「女と男の熱帯」のアテレコ)でした。このドラマの最終回には司会者役で出演しています。渡部篤郎さんや藤原紀香さん、山本圭さんと共演させていただいて、先日は初のテッペン越え(0時を回る仕事)という長丁場も経験した、興味深い撮影現場でした。機会があればご覧くださいね!今日の収録は一発OKですんなり終わり、ホッとして、今は愛用のiPadに向かっています。夜は子どもたちとの時間をたっぷりとって、家族サービスにあてたいと思います。それでは、本題に入ります。シリーズでお伝えしている「素敵な日本語レッスン」4回目の今日は発声と呼吸法についてです。アナウンサーと他の人の大きな違いは何かといえば、発声と呼吸法の違いがあげられます。今回は今すぐ今日からでも実践できる簡単なコツをご紹介します。これをマスターすれば驚くほど変わることができますよ。
まず最初は、発声のポイントです。声を出す時は口を大きく開き、一語一語を明瞭に発音することです。最初の1週間くらいは「え?ふざけてるの?」と言われるくらい、大げさに口を開き、一語一語をはっきり発音してみてください。本当に「どうしたの?熱でもある?」と言われるくらい大袈裟にやってみてください。
すると、自分が今までどんなに楽な発声をしていたか気付くことができます。本来の言葉はこうやって発音するものなんだと、体で分かったらシメタものです。多くの皆さんはそれが分からないために「聞きづらいと言われる、何度も聞き返される」と悩んで、話すことに自信が持てなくなり、益々小さな声になってしまうという負の連鎖を引き起こすのです。
大きな口の開きに慣れたら、段々はっきり話すことに慣れます。更に素敵な声を手に入れたいのであれば、言葉の準備体操がオススメです。アナウンサーや俳優は必ず仕事の前に準備体操をします。体をほぐし、声を作っていくのです。その一つが「あいうえお」を用いた基本の母音発声です。
地声(じごえ・自分本来の声)より高い声は喉を痛めやすいので、できるだけ地声か少し低めの声がベストです。「あー」「いー」「うー」とゆっくり10メートル先の人に向かって話すように発声しましょう。これを1日5分続けるだけで、声に随分ハリと潤いが出てきます。男性ならとても渋いダンディな声、女性なら柔らかく潤った声も自由自在です。
そして、もう一つのポイントは、腹式呼吸です。思いきりフーッと息を吐き出した後、お腹に沢山の空気を入れるイメージで吸い込みます。胸ではなくお腹が膨らむ呼吸を腹式呼吸です。一般の人に多い胸式呼吸ではなく腹式呼吸で話すことです。
アナウンサーは普段の会話も腹式呼吸で話しているので、声を張り上げなくても通る声なのです。ヒソヒソ内緒話ができなくなりますが、人としてはその方が人格アップにつながって嬉しいくらいですよね。腹式呼吸で話すだけでそんなに変わるかと言えば、声の通りが良くなり、明るく自信のある印象に変わります。それは普段の意識で簡単に身につけることができるので、ぜひ実践してみてくださいね。
「素敵な日本語レッスン4」は発声と呼吸についてお伝えしました。コツは大きな口の開きと腹式呼吸です。これから一生懸命付き合う自分の声や話し方が好きになれば、人生そのものが豊かになると思います。今日も最後までお付き合いいただいて、心から感謝しています。次回はシリーズ最終回「素敵な日本語レッスン5」です。お楽しみになさってください。
さて、おまけの話です。応援すれば応援される!これってよく聞きますが、身近なFacebookの著名人を見ていて真実だと実感しています。たとえば、精神科医で映画評論家の樺沢紫苑(かばさわ・しおん)先生。たとえば、ヴォイスアップ・コーチの宮川晴代(みやがわ・はるよ)さん。たとえば、横浜ベイサークル主催の千葉裕幸(ちば・ひろゆき)さんなど。
彼らはとにかく、出会った人を引き上げて才能を開花させ、応援してくれる人です。昨年、出会ってから色々と学ばせていただいていますが、講演やセミナーなど幅広い活動で支持されています。出し惜しみしない成功法、失敗談が聞けるのが大きな魅力的です。
Facebookデビューして半年経つ私ですが「共感してつながることができる素晴らしさ」を感じています。これからも、広く皆さんとつながって共に応援し、応援されるように交流していけたら嬉しいです。これからも、よろしくお願いいたします。では、また来月のご訪問を心からお待ちしております。それまで、健やかにご活躍ください。
(2013.2.23掲載)